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(木)
2012.11
線量管理不適切 東電など指導
東京電力福島第一原子力発電所で作業員が線量計に鉛カバーを付けていた問題を受けて、厚生労働省が実態調査を行った結果、データの入力に誤りがあるなど被ばく線量の管理が不適切だったケースが少なくとも20件あることが分かり、厚生労働省は東京電力などに再発防止を徹底するよう指導しました。
福島第一原発では、ことし7月から8月にかけて作業員が線量計に鉛のカバーを付けたり、線量計を身に着けなかったりする問題が相次いで明らかになりました。
このため厚生労働省は、東京電力に対して、ことし6月までの8か月間に月5ミリシーベルト以上被ばくした作業員、延べ1813人について、作業員が身に着ける計測方法が異なる2つの線量計の値の違いなどを調査するよう指示していました。
その結果、2つの線量計の値が25%以上開いているケースのうち、被ばく線量の管理が不適切だと判断されたものが少なくとも20件あることが分かりました。
このうち、被ばく線量を低く入力するなどデータの入力に誤りがあったケースが3件、線量計を業務時間外にも着用するなど機器の管理が不適切だったものが6件、2つの線量計のうち低い被ばく線量を報告したものが11件だったということです。
線量を意図的に少なくしたケースは、見つからなかったとしています。
厚生労働省は、管理が不十分だとして東京電力と37の元請け業者に対し再発防止を徹底するよう指導しました。
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